東海大学 総合科学技術研究所
- 沿革
資源とエネルギーに乏しい日本は科学技術をもって国を立てていく必要があります。そのためにはレベルの高い優れた研究と、それに裏付けられた教育を展開することが大切です。本学を創設した松前重義博士のこうした理念を具体的な形で実現するため、1948 年に産業科学研究所が設立されました。その後、研究活動の
範囲が広がるとともに、学際的な研究の増加や技術開発の短期化などが強く望まれるようになり、新しい研究組織が必要となってきたことから、1978 年に開発技術研究所が設立されました。
これらの研究所の研究活動を発展的に統合し、学校法人直轄の形で1997年に発足したのが総合科学技術研究所です。学園の総力を結集して科学技術の総合的・学際的な研究開発を行うとともに、国内外の大学、産業界、国立・公立の研究機関などとの研究技術交流を進めることにより、学術を進展させると同時に研究・開発の成果を社会に還元していくことを目的とした総合的・学際的な研究所です。対象研究分野は素材から地球環境までの幅広い範囲にわたります。主な研究テーマには次のようなものがあります。また現在は東海大学の附置研究所になっています。
○地震予知に関連した観測手法の開発研究(地震観測)
○能動電離圏実験による非線形現象の研究
○光学計測・高速度画像計測の基礎・応用研究と新規手法の開発研究
○光生命科学の基礎研究および社会のニーズに視点を置く展開研究
○光エネルギー計測のためのUV基準の研究、太陽紫外線放射の計測と評価
○大型風力発電クリーンシステムの最適化に関する研究
○社会的ニーズに基づく画像情報処理・画像解析に関するソフト・ハードの開発研究
○地球環境の解明をめざす各種人工衛星観測およびその応用研究
○情報サービスの品質向上とネットワーク高度化、ならびに遠隔教育への適応に関する研究
○計算機シミュレーションによるヘモグロビンの構造と機能の研究
○自動車用エンジンおよび走行性能、レーシングカーの研究
これらの部門研究のほかに、総合研究機構で行われている大型プ
ロジェクトの推進について、本研究所は中核的な役割を果たして
います。
- 総合科学技術研究所談話会記録
- 総合科学技術研究所 紀要 Vol. 31 (2010)
- 研究スタッフ
- 高速度イメージングとフォトニクスに関する総合シンポジウム 2017