2014年度談話会記録
updated on 2016年04月12日 2:38 pm
話題提供者 |
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第251回 |
横山 直樹教授 | PCによるデジタル一眼レフカメラの制御 |
10月22日 | 10:30〜11:30 | 総科研会議室 | スライド |
最近のデジタルカメラは、一眼レフタイプかどうかにかかわらず、USB端子を持っていれば、接続したPCから各種のコントロールが可能である。CanonやNikonのカメラに関して具体的なPCからの制御の方法や実験結果について述べる。シャッター制御はUSB経由でなくPCから直接制御が可能であるが、その方法についても報告する。 |
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第252回 | 竹下 秀准教授 | 地上に到達する太陽紫外線は、長期的に減少するのか? ―観測と解析の課題― |
11月26日 | 10:30〜11:30 | 総科研会議室 | |
太陽紫外線に関する研究は、1980年台に春の南極大陸上空で大規模なオゾン層破壊が発見されたため非常に活発になった。しかし、2000年代に入るとオゾン層破壊物質の大気中への放出に関する行政施策が強化されたことから関心は薄れ、太陽紫外線に関する研究発表や報道発表は下火になったといっても過言ではない。東海大学総合科学技術研究所は、1980年代に太陽紫外線専用の計測器を開発し、1990年10月から太陽紫外線の連続観測を継続している。これまでに蓄積した観測データの解析によって、オゾン層だけが地上に到達する太陽紫外線量に影響を与えるわけではないことが、徐々に明らかになってきた。本講演では、地上に到達する太陽紫外線量に影響するオゾン層以外の気象因子と、長期的な観測および解析の課題を紹介する。 |
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第253回 | 谷川 隆夫教授 | 半世紀を超えた制御核融合研究 −過去・現在・未来− |
2月23日 | 10:30〜11:30 | 総科研会議室 | |
制御核融合研究が機密研究から解除された1958年を“核融合元年”とするならば(この年の9月にスイス、ジュネーブで開催された第2回原子力平和利用国際会議では制御核融合実現へ向けたいろいろなアイディアが米国、ソ連(当時)をはじめとする各国により大々的に披露された)、2015年で何と57年になろうとしている。これだけ長期間にわたり懸命の研究がなされてきたにも拘らず“核融合”利用の発電所は未だ存在しない。実証炉の実現にまだ30 ? 50年かかるとも言われる。“核分裂”利用の原子力発電に比すると雲泥の開きがある。無尽蔵の燃料に支えられる夢のエネルギー源と言われながら、“核融合”発電は何故遅々として進まないのだろうか。日本をはじめとする各国の過去の研究・開発状況を振り返り、大規模国際協力事業として現在進行中の国際熱核融合実験炉(ITER)計画の現状を踏まえつつ、核融合研究の将来について考えてみたいと思う。 |